sewing box special/ウェディングドレス完成

ウエストの切り替えラインの上から
サテンリボンを縫い付けました。

■「結婚式はさー、私にウェディングドレスを作らせてよ!」と仲良しの友達・のんちゃんに言ったのは、何年前の事だったでしょうか。それから「嫁入りの話が本格的になってきたので...」と本当にドレス作りを頼まれたのが去年の4月。11月に入って具体的な形の打ち合わせをして、12月は型紙の製作。年が明けてからは生地の買い出しと、シーチングで作った試作品の製作、試着、調整を繰り返して、2月後半に本縫い。やっと出来ました。大切な友達の、大切な日のためのウェディングドレスです。
■完成までを振り返ると、実物の製作よりも、試作でサイズを調整したり、もっと以前にデザインやディティールを考えたりした時の方が大変だったなあと思います。主役の彼女の希望は、ネックラインは肩出しのボートネックで、後ろにくるみボタンがズラッとついているのが良いと。あとスカート部分はぼわんとボリュームの出るのは嫌だと。それから普通のサテン生地にレース生地を組み合わせたいらしい。というわけで、上半身はサテン生地の上にチュールレース生地を重ねて、サテン生地だけのスカート部分はギャザーを入れずに、6枚はぎのフレアースカートタイプでスッキリと、でも後ろは長く引きずるタイプに。
■一応総裏地付きで(あ、裏地は結局真っ白です。何の模様も入れてません)、ネックラインとウエスト部分は星止めで表地に縫いとめてあります(星止め初体験)。ウエスト部分と裾のフリルは、チュールレース生地の端を活用しました。
■本縫いの時に気を使ったのは、とにかくサテンに傷をつけないように、という事。しかし細心の注意をはらったつもりなんだけど、それでも数カ所いつの間にか糸つれが発生していて、これは大反省。サテンを縫い合わせた時に縫いつれが出ないように、糸は一応ニット用のレジロンを使いました(効果があったかどうかは謎だけど)。有り難かったのは、普通にスチームアイロンをかけられた事でしょうか。
■あと反省といえば、生地が結構余ってしまったのも反省しなくては。「足りなくなるよりは」と思ってサテンもレースも10mずつ買ってもらったんだけど、実際には使ったサテンは8mだし、レースに至ってはゼータクしても2m位しか使わなかったです(ただ、フリル用に端を使用したので10mあって助かったけど)。あーどうしよう。とりあえずこのレースで自分用のスカートを作らせてもらおう(笑)。
■これはフォーマルなドレスに限った話ではないのですが、正直な所今時洋服なんて、作るよりも買ったり借りたりした方のが余程手っ取り早いし、確実に良い物が着られると思うのです。ましてや自分の結婚式のためのドレスだったら、絶対良い物を着たいと尚更思うでしょう。それでも私にドレス作りを任せてくれたという事は、私は市販のドレスと比べても見劣りしないドレスを作らなくてはならないのだと思いました。そこに「手作りだから」という言い訳や妥協は許されない、と。だからこのドレスは、これを着てくれるのんちゃん本人の希望はなるべく取り入れたつもりだし、私が今持っているソーイングの技術を全部注ぎ込んだつもりです。監督、俺やったス!って感じ。


製作日数
10日(型紙製作から数えれば、約2カ月半位か...)
参考にした製図
「手作りのウェディングドレス&グッズ」(文化出版局) 14ページ(スカート部分のみ。上半身はオリジナル)
製作中は「花嫁のドレス」(文化出版局)も参考にしました。
■材料
表布(ウェディングサテン)=140cm*8m、チュールレース=140cm*10m、裏地(綿ボイル)=120cm*7m、くるみボタン=1.2cm*17個、サテンリボン=1m、レース用糸、カギホック、スナップなど。
■材料費
約\55000(本当はもっと安くあげられたかも)
くるみボタンをズラリ。
ボタンのループは
レース手芸用の糸を
ループ状に編んだもの。
袖口部分。
チュールレースのスカラップを
目立たせる。
スカートの裾。
レースのスカラップを縫い付けて。
裾まつりは店のまつり縫いミシンを
使いましたが、その他は全部
自宅の家庭用ミシンで仕上げました。

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